Yahoo!のFastPayまとめ

FinTech

概要

Yahoo!が春にリリース予定のFastPayを簡単にまとめてみます。

fastpay

ビジネス関連

普通、日本国内でオンライン決済をするために、クレジットカード決済を導入しようとなると以下の手数料がかかる。

  • 初期費用
  • 月額費用
  • トランザクション費用(/件)
  • 決済手数料(売上金額に対するパーセンテージ)

FastPayでは上の3つは無料。一番下の項目は2014/3/3発表予定となっている。

Yahooショッピング無料化の流れで考えると、業界最安値を出すと思われる。

利用方法

当初のサンプルコードから、Stripe互換のREST APIを提供するかと思いきや、ちょっと違うAPIを提供しました。

Screen Shot 2014-02-17 at 1.21.51 AM

シーケンス図を書くのが面倒なので、デモ決済でUXを確認してみてください。
https://matsu.teraren.com/static/fast_pay/

ソースコード

要は、決済導入サイトにYahoo決済ボタンを設置し、ユーザはYahooのモーダルウィンドウでクレジットカード情報を入力し、トークンを取得。そのトークンを利用して決済を行います。

良い点

  • クレジットカード情報はユーザサイトに一切保存されない

悪い点・改善点

  • token取得タイミングと、決済タイミングが異なるので、カード情報入力タイミングで見せる値段と、実際に決済される金額が異なっても決済出来てしまう。これは大問題なので公式リリースまでに改善されるだろう。
  • 設置サイトには必ずYahoo決済ボタンを表示する必要がある
  • フィーチャーフォンには対応出来ない
  • サンプルで提供されているコードがいまいち。composer対応して欲しい。

まとめ

既存の決済代行会社が提供しているAPIのリプレイスにはならず、かといって、gumroadなどのように簡単に商品を販売するような機能ではないので、どんなマーケットを狙っているのかが不明瞭なので、現時点では既存マーケットの驚異的な存在にはなり得ないかと思っています。

現時点、APIにクリティカルな欠陥があります。

とりあえず、もうすこし具体的な発表を待つために、3月3日に期待します。

いづれにせよ、日本の決済代行手数料は高すぎなので、Yahoo BBの時のような既存マーケットの価格破壊を起こして、決済業界に一石を投じて欲しいです。

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