TerraMasterを使ってMacOSでソフトウェアRaid1環境を構築してみる

Gadget

概要

MacOSではソフトウェアRAIDを組めるので実際に使ってみて使用感を確かめてみたいと思います。様々なユースケースでどの用に動作するかを検証してみたいと思います。

買ったもの

エンクロージャ

TerraMaster D4-300 USB 3.1 Gen 1 タイプC ストレージ、外付けハードディスクエンクロージャー、HDD/SSD ホットスワップ

用意したディスク

あえて2TBと4TBのディスクを用意してみました。

所感

HDD1をTerraMasterのエンクロージャへ、HDD2をTerraMasterを経由しないで直接Macにつなげたところ。

両方ともTerraMasterのエンクロージャへ入れたところ。OSから見える名称が異なるようです。

ディスク容量はちゃんと認識されています。

HDD1
HDD2

Raid1を構築

DiskUtilityの「ファイル」から「RAID アシスタント」

Raid1を選択

ディスクアレイを選択

右側にあるRoleはアクティブにするか、スタンバイにするかを選択できます。今回は2代のみなのでRAID Sliceを選択してアクティブにします。

次に、ディスクの名称とフォーマット方法を選択します。名前をわかりやすく変更しました。

また、「Automatically rebuild」というオプションがあります。自動リビルドが走る設定のようです。

ディスクの内容を消えることを通知するアラートが出ます。そして、「Create」を押します。

2分ぐらいで完了しました。

フォーマットが完了した後の画面はこの用になります。

物理ディスクと、ソフトウェアRaidによる論理ディスクが見えるようになります。

Unsplashからダウンロードした画像を適当に保存してみます。

6.7GBのWindowsのディスクイメージを書き込んでみます。

書き込みで42MB/s程度しか出ていません。USB 3.1接続のはずなのに遅すぎです。これではUSB2.0です。

接続にはUGREENのUSB-Cケーブルを使って直接Macに接続しています。

ユースケースチェック

HDD1を抜き差ししてみる

実験前の状態。2台のHDDがRaid1で組まれていてオンラインです。

HDD1を抜いたところ

そのままHDD1を指し直します。そうするとリビルドが自動で走ります。

もともとオンラインだったHDD2をマスタとして、HDD1を再構築し始めました。

ディスクのアクティビティを見ると、ReadとWriteが同程度活発に動いています。エンクロージャのランプは、HDD1が点灯して、HDD2が点灯しているのでディスクのデータをOS経由でコピーしているようです。

リビルドのスピードはすごい遅いです。5分で0.2しか進みません。完了まで16時間ぐらいかかる見込みです。

時間がかかりすぎるので、Raidのメンバーから外してみます。

10秒程度でリビルドが中止されてメンバーから外れました。

Raidの状態は以下のようになり、「Missing/Dmaged」になりました。

今度は、明示的にRaidのメンバーとしてHDD1を追加してみます。

以下の画面で5分程度待ちました。しばらくしたら、HDD1の電源が切れました。。。。処理が止まってしまっているようです。

しかたがないので、TerraMasterの電源を強制的にオフ。

再度、Raidのメンバーに追加しようとしましたが。同じ状況に陥りました。

DiskUtilityを強制終了してやり直します。

今度は、「Repair」を選択します。そうしたら、30秒ぐらいで処理が完了して以下のようにスペアディスクとして追加されたようです。

スペアディスクからメンバーには変換できないようなので、またHDD1をスペアから削除します。

30秒程度で完了しました。

再度、HDD1をRaid1のメンバーとして追加しますが、処理中から一向に動く気配がないです。HDD1のアクセスランプも一切動きません。

OSを再起動しても同じ症状です。よって、MacosのソフトウェアRaidは運用では使えない感じです。。。

HDD2のデータを取り出せるのか

HDD2を取り出して、単体でデータを取り出せるのかを実験してみます。

TerraMasterからHDD2を取り出して別のUSB接続の外付けドライブで接続してみます。

ディスクは認識するのですが、パーティションが認識されていません。

FirstAidを実行してみますがエラーで終わりました。

パーティションテーブルを見てみても何も表示されません。

そして、今度はHDD2をTerraMasterに戻します。そうしたら、ちゃんと認識されました。

ソフトウェアraidを組んだでも、ファイルシステム的には同じに見えるものかと思っていましたが違うようです。

上記の記載が正しいのであれば、HDD2を抜いて、別の接続方式で接続してもraid1のディスクアレイの1台として認識されそうですがされないので良くわかりません。

HDD2を抜いて別のベイに刺してみる

TerraMaster上でのベイの入れ替えを行ったら正しく動くか検証してみます。

もともとオンラインだったHDD2をbay-2からbay-1に移動してみました。そうしたら、ちゃんと認識されました。ディスクラベルも同一です。

TerraMaster外のディスクをraid1に追加できるか?

そもそもソフトウェアRaidなのでTerraMasterで接続していないディスクでRaidも組めるはずなので別の方法で接続したディスクを使ってみます。

以下のように追加するウィザードは出てきました。

次の処理へ進むと、先ほどと同じ用に処理がスタックします。

この状態だと、Raid1を組んでもそのRaidのアレイにディスクを追加できないというソフトウェアRaidとして機能しない状態になります。

どうやら、MacOSのソフトウェアRaidがまともに使えない感じです。

Web上には同様のトラブルのドキュメントが見当たらないです。ユースケースとしてもmacOSでRaid1を組んでディスクアレイをぶっ壊す系の話なのであんまり無さそうです。

まとめ

  • macOSのソフトウェアRaidは使え無さそう
  • TerraMasterの接続が非常に遅くて使えない。

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